当院の特徴

当院の特徴

EBM(個々の臨床医の経験や直感に頼らない,科学的に実証された根拠に基づく治療)に従い,下記のような治療方針を定めました。

・急性外傷や感染症は血液検査を行い早期に抗生剤の投与から始めます。
・同じくリウマチ膠原病疾患も血液検査を行って,疑わしい場合は都立府中病院リウマチ膠原病科を紹介します。生物学的製剤の早期投与で治癒に近い病態が期待できます。
・足関節捻挫で重症な場合は,ギプス固定ないしはしっかりした外固定が必要です。
・非感染性の肩や膝外傷でMRIの結果手術適応は,武蔵野日赤病院専門医へ紹介します。
・脊柱管狭窄や椎間板ヘルニアは,初診時にMRIを撮影して重篤な神経症状がなければ,3ヶ月間は保存治療として理学療法(徒手療法を含む)を行います。
・初診時にMRIを撮影する最大の理由は,疼痛が持続する症状の中に少ないながら悪性腫瘍が隠れているためです。

EBMの認められない疾患

EMBに基づき「従来行われていた整形外科治療」も下記のような結果となりました。

・消炎鎮痛剤,ヒアルロン酸関節注入,ブロック治療は,症例によって治療効果がバラバラ(やってみなければわからない)。希望者には保険診療の範囲で行います。
・頚椎牽引や腰椎牽引,いわゆる物理療法は効果が持続しないため,2007年廃止しました。
・マッサージは急性期対処療法としては有効だが,慢性化したものには効果が持続しないため,2003年には廃止しました。
・手肘肩や頚椎疾患の保存治療成績は,ステロイド注射や徒手療法を含め即効性のない事が多い。
・頚椎捻挫などの交通外傷で受傷から当院に1ヶ月以上来院する症例は,治療に抵抗し遷延化する。この中には「低髄液圧症候群」と位置づけられる疾患が含まれる。

難治性の「慢性疼痛」

外傷を契機に発症する「慢性疼痛」の中には,複合性局所疼痛症候群:Complex Regional Pain Syndrome=CRPS(昔のRSD)と「低髄液圧症候群」とよばれるものがある。前者は受傷または発症3ヶ月以内に各種神経ブロック治療が有効な事が多く,麻酔科専門医に行くべきです。後者は「脳糟シンチグラフィー」により確定診断されるが,東京都港区にある「山王病院脳外科」など特定の病院でしか行われてなく,自賠責保険や健康保険が効かないため注意が必要です。
この他「慢性疼痛」は、

 1.繊維筋痛症
 2.持続性身体表現性疼痛障害
 3.慢性疲労症候群
 4. 筋・筋膜疼痛症候群:Myofascial Pain Syndrome=MPS

などに分類され,4.以外は心因性要素が絡んでいるため積極的に「精神神経科」に紹介しています。4.は麻酔科を紹介します。いずれも1年以上経過して当科を受診された症例で、AKA-博田法をはじめとする徒手療法を120日間行っても痛みの軽減という点では明らかな治療効果が得られませんでした。従って上記の「慢性疼痛」でお悩みの方は別の医療機関を受診してください。

上記の1.から4.の語句でネット検索していただければ,かなりの理解が得られると思います。1.については下記を参照してください。

NPO法人線維筋痛症友の会 事務局

提携病院

都立府中病院
立川共済病院整形外科
武蔵野日赤整形外科
東京女子医大整形外科
千葉大医学部整形外科関連病院