AKA-博田法とは
AKA(読みは「エーケーエー」)は関節運動学的アプローチ(ArthroKinematic Approach)の略で、関節機能障害の治療として博田節夫医師によって開発された治療法で、徒手療法のひとつです。 AKA-博田法は、人が自分では意識できない関節内のわずかな運動(関節包内運動)の障害を治療することによって様々な障害の改善を図る技術です。
身体機能の障害に対して治療を行う際に、治療者(当院では理学療法士)の手を使って治療する方法を総称して「徒手療法」、運動によって機能を回復・維持・予防させる方法を総称して「運動療法」と言います。
どのような治療をするの?
一般的に患者さんは、立った位置での診察の後、ベッド上で仰向けになり神経学的な検査や評価等を受けた後、最初は横向きの姿勢で治療を受けるのが普通です。もちろん通常の診察と同様に、レントゲンや血液検査の結果等も参考にします。
まず治療を受ける場所は、腰を中心とした背骨の近くが一般的です。中でも最も重要なのは、腰骨の下にある仙骨と骨盤との関節です。ここを、仙腸関節(せんちょうかんせつ)といいます。この仙腸関節を手で軽く動かすわけですが、実際に動く範囲は1~2mmといわれており、ほんのわずかな動きを手で感じ医師は治療をするのです。ごくわずかな動きですので、患者さんは痛みを感じないのが普通で、ただ触っているだけだった、とおっしゃる患者さんもいるくらいです。しかし、この治療手技はかなりの集中力と熟練を要し、誰でもできるというものではありません。自ずと1日に治療できる患者さんの数も限られてくるのが現状です。こうした、仙腸関節を中心とした関節の機能障害を徒手的(手を使って)に治療する方法がAKAなのです。
AKA治療の際、一人の患者さんに要する時間は、診断結果や重症度によって異なります。治療頻度については2~4週に1度が一般的です。あまり頻繁に AKAを行うと、かえって痛みが増すことが多く、症状が落ち着いている場合は、半年に1度程度の受診で十分な場合もあります。
仙腸関節の他にも、肋骨と背骨の関節、背骨同士の関節、時には手や足の関節等も障害を受けている程度に応じて治療を行います。手や足の関節等を治療する際には、再び仰向けになることやベッド上に座ることもあります。
このようにみてきますと、患者さんがAKA 治療を受ける際には、特別な覚悟や心配などすることもなく、ごく一般の診療と同じような気持ちで治療が受けられるのではないかと思います。
尚、一般レントゲン検査や血液検査、MRI等は、それぞれの診察に当たった医師が判断し、事前に資料がなかった場合には、必要に応じて行う場合があります。これは、AKA治療の補助資料にする場合や、AKA治療の適応外の疾患が疑われる場合があるからです。
AKAの治療対象は?
AKAは関節が原因で起こる痛みを取り除き、関節の運動障害を改善します。
従って、AKAの治療対象は関節機能障害が原因の痛み、しびれ及び関節の動きが悪い(可動域制限)場合となります。
一方AKA治療の適応でないものは、内臓の痛み、神経系の異常が原因の痛み、化膿性関節炎、新鮮外傷、悪性腫瘍等です。また、風邪で発熱している場合や女性の生理時には行わない方が良いと思います。
(日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会ホームページより)
AKA-博田法専門医について
最近、AKA(関節運動学的アプローチ)あるいはAKA-博田法と称して、治療を行う接骨院や医院が見受けられます。正規に関節運動学的アプローチ(AKA)-博田法を学び、当医学会の行う試験に合格したものは、日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会認定指導医・専門医ページに掲載されている専門医、指導医だけです。なお、理学療法士のインストラクター、シニアインストラクターも正規の教育とAKA研究会理学療法士会の定める試験に合格しており、信頼できる技術を持っています。


